2016.10.13
[終活WEBセミナー]
終活の普及によって自分史ブームが到来!?
「自分と向き合える」「家族との会話が増える」…自分史にはメリットがいっぱい!
終活をするにあたり、「自分史を作りたい」と考えている人は多いようです。実際、自分史の作り方を教える講座や支援サービスは各地で行われていますし、自分史を手軽に作成できるキットやパソコンソフトなども数多く出回っています。なぜ、自分史がこれほど人気なのでしょうか。それは、自分の誕生からこれまでの出来事や心情をまとめる作業を通じて、以下のようなメリットが得られるからです。
<自分史を作成するメリット>
・自分自身の人生と向き合える
・家族とのコミュニケーションを深めるきっかけになる
・自分が描いていた夢を思い出せる
・周囲の人たちへの感謝の気持ちが芽生える
また、子どもは案外、親のことを知らないもの。親の自分史を見て、「これまで知らなかった親の一面を垣間見られた」「自分の親の人生を知るよい機会となった」と喜ぶご家族の声も少なくありません。
文章が苦手なら、写真や絵画、動画で残す方法も
「自分史には興味はあるけれど、文章を書くのが苦手だから……」と迷っている人もいるかもしれません。しかし、最近の自分史はバリエーションが豊富。文章でまとめるタイプはもちろん、趣味の写真や絵画にコメントを添えた作品集タイプや、本人のインタビュー映像をまとめた動画タイプもありますので、自分に合ったスタイルがきっと見つかるはずです。
①文章が主体のもの
自分の人生を文章メインで綴るタイプです。冊子や書籍にして家族や知人に配布するのが主流ですが、エクセルなどで年表を作って主な出来事にコメントを添えたり、市販されている、あるいはインターネット上で配布されている自分史用のノートに手書きで必要事項を書き込んだりするだけでも、立派な自分史になります。また、近年は、プロのライターにインタビューをしてもらい、それをもとにプロのライターが自分史を代筆してくれるサービスもあります。
②写真や絵画が主体のもの
写真や絵をアルバムなどに貼り、コメントを添えます。写真や絵が好きな人におすすめです。パソコン作業が得意な人は、写真や絵をスキャナでデータ化し、デジタルアルバムにしてもよいでしょう。近年はプリント写真やフィルムを画像データに変換してくれる写真店も増えています。
③動画が主体のもの
自分の人生や家族へのメッセージを映像で残すタイプです。写真を編集して動画にする、インタビューの様子を撮影して残す、再現ドラマを制作する等、インターネットなどで探せばさまざまなサービス・プランがあります。「葬儀の参列者に自分で直接メッセージを伝えたい」との想いから制作を検討する人もいるようです。
自分で自分史を書く場合のポイント
自分史には文章が主体のものから、写真・絵画が主体のもの、動画が主体のものまで、いろいろなタイプがあります。制作時のポイントはどのタイプを選ぶかによって違ってきますが、ここでは、自分で簡単にできる「文章を主体に綴る」場合のポイントを説明します。なお、①~④の作業をしておくと、文章以外の方法で自分史を作成する際にも役立ちます。
①誕生からこれまでの出来事を時系列で整理する
自分が産まれたときからいままでに起きた出来事を、時系列で書き出してみましょう。写真や当時の新聞記事のキリヌキなどもあれば用意しましょう。
②家族や世間の出来事もあわせて時系列で整理する
①の作業を終えたら、家族の出来事、世間の出来事も年代順に書き出してみましょう。
③上記の①、②に自分の思いを書き添える
①、②でまとめた出来事に、当時の自分の思いを書き添えます。これで、自分史に必要な要素はすべて洗い出せました。①~③で行った作業をエクセルなどにまとめるだけでも立派な自分史となります。
④読者を想定する
自分が書いた自分史を誰に読んでほしいのかを考えてみましょう。家族が読者なら、家族のなかで起きた出来事を中心に書いたほうが喜ばれるはず。一方、友人や知人、あるいは不特定多数の人に読まれる自費出版などを想定しているのなら、そのときどきの流行や事件なども入れたほうが読者の共感を得られやすいといえます。
⑤書く内容の優先順位を決める
①~③で洗い出したトピックスを時系列に沿って書くだけでは、文章が単調になりかねません。読者に合わせて書くトピックスの優先順位を決め、優先順位が高いトピックスはしっかりと、低いトピックスはあっさりと書くなど、メリハリを持たせるようにしましょう。こうすることで、文章がぐっと読みやすくなります。
まとめ
終活のなかでも、特に人気なのが自分史の制作です。自分の誕生からこれまでの歩みを文章や写真、映像などでまとめた自分史は、己と向き合うきっかけになるだけでなく、家族の歴史を振り返るよい機会にもなります。自分のために、そして家族のために、ぜひみなさんも自分史の制作を始めてみてはいかがでしょうか。