白蓮華堂便り

Column

2016.07.19

[終活WEBセミナー]
最近よく耳にする「終活」とは?

Senior Asian women enjoying a coffee in a cafe in Tokyo, Japan. japanese female sharing a joke with a friend.

終活とは、残りの人生を前向きに生きるための活動

誰にでも人生の終わりは訪れます。やがて来る“その日”に向けて行うさまざまな準備。それが「終活」です。「まだ元気なのに終活なんて、縁起が悪い」と感じる人もいるかもしれません。しかし、終活は、残りの人生をどう生きるかを自分自身で決めること。後ろ向きどころか、とても前向きな活動なのです。
また、あなたの死後に発生するさまざまな手続きの段取りをあらかじめつけておけば、遺された人たちの負担を軽くすることができます。ご遺族が、「これでよかったのかしら?故人が悲しんでないかしら?」と思い悩む心配もありません。つまり、終活は、大切な人たちへの思いやりでもあるのです。

終活のメリットとは?

また、終活には次のようなメリットがあります。
・自分の人生を振り返るきっかけになる
・家族や友人の大切さに改めて気づける
・残りの人生における目標を持てる
・死後、家族や友人の負担を減らせる
・資産・財産の状況を把握することで、将来の見通しが立てやすくなる
・自分らしい「逝き方」が見つかる

生前に準備しておきたい5つのこと

「終活に興味はあるけれど、何から手をつけたらいいかわからない」という人も多いのでは? 終活で何をするかは人によってさまざまですが、次の5つの内容については準備しておくといいでしょう。

①介護・医療について
介護が必要になった場合、どのような介護を望みますか? 在宅介護がいいのか、それとも施設等への入所がいいのか……。家族も交えて話しておくと、いざというときにスムーズです。また、事故、病気等で入院・手術などが必要になった場合に備えて、告知や延命治療、臓器提供などに関する自分の意思をエンディングノートなどに記しておきましょう。

②私物(遺品)の整理について
衣類、趣味の品、写真など、故人の私物の対処に困る遺族は少なくありません。また、家族に見られたくない品があるという人もいるでしょう。断捨離できるものは生前に断捨離しておき、残った品々については、自分の死後、どのように対処してほしいのかをまとめておくことをおすすめします。

③遺産相続について
遺産相続で家族や親類がもめて、“争続”になってしまった――というのはよくある話。「わが家は相続する遺産なんてほとんどないから関係ない」と思っている人も要注意。相続トラブルは、遺産の多寡に関わらず起きるからです。預貯金、保険、不動産などの財産をすべて洗い出し、誰にどのように配分するのかをしっかり考えておきましょう。現時点の財産を把握しておけば、自分の経済状況がわかり、今後の見通しがつきやすくなるというメリットもあります。なお、遺産相続について自分の意思に法的な効力を持たせたい場合は、遺言書を作成する必要があります。

④葬儀について
これまで、葬儀といえば参列者を制限しない「一般葬」が主流でしたが、近年は、遺族とごく身近な人だけで行う「家族葬」、弔いは最小限に留めて火葬する「直葬」も増えています。自分が望む葬儀のスタイルを決めておき、エンディングノートに記しておく、または、家族や友人と共有しておくといいでしょう。また、生前に自分で葬儀の手配をすませておくという方法もあります。

⑤供養について
近年は、供養のスタイルも多様化しています。「死後は先祖代々のお墓に入る」という従来のスタイルのほかに、樹木葬などの自然葬や、家族がお参りしやすい場所にある納骨堂への改葬などを希望する人も珍しくありません。どんなスタイルを望むにしても、家族や友人などの協力が不可欠。生前にきちんと話し合っておきましょう。 

まとめ

終活とは、残りの日々を前向きに過ごすための活動です。介護・医療、私物の整理、遺産相続、葬儀、供養などについて生前に準備しておくことで、自分らしい生き方・逝き方を貫くことができ、同時に大切な家族や友人の負担を軽減できます。

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