2016.08.16
[終活WEBセミナー]
あなたの遺品はどう整理するのが正解?
生前に片づける「生前整理」も増えている!
遺品整理とは、本来、故人の持ちものを遺族が整理し片づけることをいいます。しかし、核家族化が進んだ現代において、遺品の整理は遺された家族に心理的にも経済的にも大きな負担となります。そこで、注目が集まっているのが、生前に身の回りの品を自分で片づける「生前整理」です。
遺品となるものをあらかじめ整理しておけば、家族の負担を軽減できるだけでなく、家の中がすっきりと片づきます。本当に気に入ったものだけに囲まれた暮らしは、残りの人生を心地よく、豊かにしてくれることでしょう。
遺族が処分に困るものとは?
生前に遺品を整理しようと思っても、どこから手をつけたらいいのか、途方にくれる人もいるかもしれません。そんなときは、遺族が処分に困るものから整理を始めてみてはいかがでしょうか。
<遺族が処分に困るもの>
・写真
・本
・趣味のコレクションや道具
・衣類
・寝具
写真はアルバムに整理する、あるいは、データにしてCDやDVDに保存しておくといいでしょう。そのほかのものに関しては、いるものは残し、いらないものは処分するか、もらってくれる人に譲ります。必要としてくれる施設や団体に寄付する方法もあります。また、形見分けしたいものはきちんと保管し、形見分けしたい相手をエンディングノート等に記しておきましょう。
ときには思い切りも必要。「捨てる基準」を決めよう
遺品整理は、ときに思い切りが必要です。「捨てる基準」を決めて、該当するものはきっぱりと手放す。それが上手に断捨離するコツです。
<捨てる基準の例>
・壊れていて使えないもの
・とくに思い入れがないもの
・3年、5年など、一定期間以上、使っていないもの
捨てるか、とっておくかで判断に迷うものは、一定期間保管しておき、「○年後に捨てる」と決めるといいでしょう。
遺品の整理は元気なうちに。業者も上手に利用を
生前整理には、体力も精神力も必要です。思い立ったらすぐに始めるのが吉といえます。ただし、やみくもにスタートすると途中で挫折してしまう可能性も……。「衣類の整理は○カ月以内に終える」という具合に、無理のない計画を立てておくといいでしょう。
最近は、片づけを手伝ってくれる業者も増えていますし、なかには遺品整理専門の業者もあります。大量のもの、あるいは大型のものを処分する際は、こうした業者に依頼するのもひとつの手です。値段やサービス内容は業者によって異なりますので、自分のニーズにあった業者を見つけてください。なお、まれに悪徳な業者も存在するため注意が必要。信頼できる業者を選びましょう。
“争続”にならないよう、財産も整理しておこう
また、身の回りの品だけでなく、財産も整理しておく必要があります。
<整理しておきたい財産の一例>
・預貯金
・健康保険や年金などの保険証類
・生命保険などの保険証書
・不動産の権利書
・有価証券 など
上記の財産については、一覧表を作成するなどして、何がどこにあるのかがわかるようにしておきましょう。自身の経済状況を把握するいい機会になるうえ、いざというときには、家族が家中を探す手間を省くことにつながります。
まとめ
遺品整理は、心理的にも経済的にも、遺族に大きな負担がかかります。写真や本、趣味の品などは、元気なうちに整理しておきましょう。すっきりと片づき、本当に気に入ったものだけに囲まれた暮らしは、残りの人生を心地よく、豊かにしてくれます。また、相続トラブルが起こらないよう、財産を整理しておくことも大切です。